「安全」のつくり方 ―野外におけるリスクとの折り合いを意図してー

中村 正雄(大東文化大学)

 野外のプログラムには活動から切り離すことのできない固有のリスクが存在します。それは損失と利益の両方の可能性を有するものであり、善用することによって質の高いプログラムを実現することができます。野外におけるすべての危険を排除することはできず、そしてそうすべきではありませんが、どの程度のリスクが適切なのか、自分(たち)のリスク許容度に照らし合わせてプログラムの目標や実際の活動内容を検討する必要があります。

 このワークショップでは、野外における「安全」のつくり方について、リスクマネジメントやヒューマンエラーに関する他業界の取り組み等を紹介しながら、皆さんと意見交換ができればと考えています。